仕事の報酬を交渉することで思い出したこと

営業

やったこと

仕事の報酬を交渉をした。その中で気づいたこと、思い出したことを書いておきます。

わかったこと

当たり前だがWin-Winな関係が健全

まず、前提として、普通にこのままではしんどいので、「このままの報酬だとしんどい」と伝えた。なぜ、このままの報酬だとしんどいのか、というしんどい理由も伝えてた。そして、「しんどい」という状況を伝えた上で、状況について相談して、Win-Winの状態を目指した。

相談して思ったが、やはりWin-Winの関係になるのが、精神的に健全だと感じた。

健全な関係になるためのネガティヴ発信は感謝されることがある

今回の交渉の中で面白いと感じたのが、自分が精神的に健全になるために、ネガティヴな話を発信して感謝されたことだ。これが印象的だった。

ネガティブな話をして感謝されるかどうかは相手の器によるのだろうと思う。少なくとも自分の場合、ネガティブなことを伝えて怒られた経験の方が多い。ネガティブな情報を伝えるのは結構抵抗があると思いつつ、自分は伝えるべきだと思ったから伝えた。

個人事業主の立場からいう方が意図が伝わりやすい

関連して思うのは、個人事業主の立場からネガティヴ発信すると感謝されるのかもしれない。正社員の状況からネガティブな話を発信すると「いや、文句言ってないで自分で改善しろよ」とか言われて終わりになるパターンばかりだった。自分がやりたいのは、課題の温度感の認識合わせなのに。

課題の温度感の認識合わせができた後に、じゃあどうやって解決するか、の話が始まる。そこをやらないで前に進めないのに、いきなり怒り出す人がいる。今思い出しても困る。

おそらく相手から見たら「君は正社員だからずっといる前提があるだろうし、課題の温度感の認識合わせとかやらずに、君が問題だと思えば解決しろよ」という話になるのだろうが、自分からすれば「自分は正社員という立場にはあるが、ずっとこの会社で働き続けるとは限らない。なので、まずは、ここの文化として何を問題視していくか、を認識合わせしたい」と思っている。自分はこの会社で働き続けるとは限らない、という話を何度も指摘しているが、なんか伝わらない。

この伝わらない話がめんどくさいなあ、と思っていたが、個人事業主になったら一気に前提が伝わりやすくなったように感じる。

スキルや経験が同じでも人によって価値は異なる

また、自分のスキルや経験が変わらない状態で、2箇所のクライアントと報酬の交渉を行なった。1つ目の既存クライアントと報酬の交渉をしたときは、値切られた。2つ目のクライアントと報酬の交渉した時は、想像よりも高い金額を提示された。

自分の中では、既存クライアントへの方が大きな価値を提供していたと思っているし、これまでに貢献してきたこともあるので、単価は上がると思っていた。しかし、そうではなかった。逆に2件目のクライアントと報酬の交渉した際は、自分が提供できる価値の想定より、想像より高い金額を提示された。

思い当たる理由がいくつかある。

  • 前者のクライアントから見ると自分の希少性が低く、後者のクライアントから見ると自分の希少性が高い。(通常、後者のクライアントと自分が出会うのは難しく、営業が難易度が高い)
  • 前者のクライアントは自分のスキルを代替可能だと考えており、後者のクライアントは自分のスキルを代替するのが難しいと考えている(希少性の高い技術やスキルを扱って進めている)

これから

価値を感じる人に売りに行こう

結局のところ、スキルや経験がどれだけ高いレベルにあるか、ではなくて、そのスキルや経験に相手がどれら毛の価値を感じるか、が重要だと感じた。価値を感じる人に対して積極的に売りにいくべき。

また、価値がわからない人に何かを売ろうのは辛いし、不健全だ。思い返してみれば、学生時代に営業のバイトをしていた時、自分の営業スタイルは、「価値がわからない人に売る。価値を理解してもらうために、説明する」のではなくて、「価値がわかる人に売る。購入への不安を拭うために説明する」だったことを思い出した。これは、「モノに価値がある」のではなくて、「あるモノに価値を感じる人と感じない人がいる」という話だと考えていた。これは今も正しいと思っている。

価値を感じる人に売りに行くのが大切で、価値を感じるかどうかは、人それぞれだったり相手の状況による。なのでモノを売るためにはたくさんの人に出会ったり、たくさんの人に見せていく必要がある。

それを改めて感じたエピソードだった。

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