やったこと
ベンチャーキャピタリスト全史という本を読み始めた。備忘録的に感想を書いておく。
わかったこと
捕鯨がスタートアップに似てるらしい
捕鯨と言うものに関する資金の流れは、スタートアップでの資金の流れに似ているらしい。
スタートアップ界隈では、出資している人がいて、ベンチャーキャピタルがお金を集めて、起業家にお金を投資し、起業家はチームを作って収益化を目指す。
捕鯨でも出資してる富豪がいて、捕鯨エージェントがお金を集めて、船長にお金を投資し、乗組員を集めて捕鯨に出るらしい。そして、捕鯨は儲かるようでアメリカでたくさんお金持ってる人は捕鯨に関わってる人が多いとか。
一般的にリスクとリターンはトレードオフにあるらしい
捕鯨とスタートアップ界隈の似ている話を聞いてる中で、リスクとリターンのバランスを取る話が随所に出てくる。それが印象的だった。
言われてみれば、リスクとリターンがトレードオフであると言う話は聞いたことがある。以前から知っていた情報ではあるが、自分の頭の中にリスクとリターンがトレードオフの関係にあるとか、リターンを大きくするために、リスクが大きくなると言うことを認識できていなかった。だから気になった。
これは自分がエンジニアなので、リスクは時間をかければ削減できるものであるって言うことを考えていることが関係していると思う。というか、エンジニアとして手を動かし始めた時に、「トレードオフを考えるのではなくて、どうやったらリスクを削減できるか考えろ」と言われたような記憶がある。
改めて今考えれば時間をかければリスクを削減できると言うのは、リターンとなるスピードをリスクとトレードオフしているとも言えるかなとも思った。(エンジニアの立場からリスクを背負ってスピードアップしましょう、とは提案できないが)
捕鯨スタートアップにおいて、報酬が著しく低いことがあるらしい
他に気になったこととして、捕鯨のスタートアップは報酬が著しく低いことがあるらしいと言うこと。なぜ、これが気になるかと言うと、スタートアップの業界でもやりがい搾取みたいなこと言われて報酬が低くなる事はあると聞いているから。
また、そのような報酬戦略を取ることもあると聞いている。なぜ、そんなことをするかの言うと、どうしてもやりたいとか、そちらに夢を感じるとかの話を聞く。その意味で安い報酬で働く状況は想像しやすい。
おそらく当時の捕鯨は、すごい夢を感じるような仕事でだったんだろうと思った。
リスクとリターンのトレードオフを適切にバランスしていく話が書いてある
この本の中では、著しく低い報酬があるケースはあるものの、基本的にはリスクを背負っている人ほど報酬を受け取るべきだと言う考えで話が進む。そして、リスクと報酬(リターン)の配分をどうやって適切にマネジメントしていくのかが大切と言う前提の話が書いてある。
これは、面白いと言うより、『なるほど、こうやってビジネスは動いているんだな』などと感じた。
エンジニアの視点では、報酬を大きくするためには、スキルや経験を貯めて、希少価値の高い人になることを目指す。これは、給与はスキルな経験の希少価値に対して支払われると言う考え方によって成り立っている。この考え方とは別に、リスクを背負う人が少ないから希少価値が高くなる。だから、高い報酬が支払われる、と言うケースがあるんだろう。
ここで言うリスクは、不確実性に対する責任のようなものを指している。この責任に対して大きなリターンが生まれるケースがあるのを感じた。これを自分の生活や計画にどうやって落としていくかは、今ののところすぐわからない。ただ、少なくともリスクをとればトレードでリターンが大きくなる傾向があることを理解しておくと、『なぜ、自分がリスクを取ろうとしているのか』を説明しやすくなるように感じた。
リターンが欲しければ、リスクを背負う必要があるし、逆もしかり。
つまり、リターンを今以上大きくしたいの思うのであれば今以上にリスクを取っていかないといけないという話になる。
リスクを取りたくない人は、大きなリターンが欲しくない人、現状の生活で家の満足してるような人だと思う。当たり前だが、現状の生活に満足していれば、今より大きなリターンは必要がないし、リスクを取る必要もない。年長者が無難な方に流して行きたがるが、これが関係しているのだろう。
これから
無難に流したいおじさんたちがなぜ、そういうふうに考えに至ったのかが、納得ができるような気がしてきた。
この納得できるのは自分にとって結構大切なので、この本を読んでも得られる事はあったと思っている。とはいえ、本自体はまだ何とか80%も読んでいない状態なので、もっと読み進めていくとたくさんのことを学べるんだろうなと思う。
この話を学べただけでも、結構意味があるんだろうなぁとも思っている。気が向いたら続きも読んでいきたい本だった。